また今後、量産が本格化する40インチ級PDPでは、大画面でかつ薄型という点を活かし、各社ともテレビへの応用に注力している。
ここで、すでに発売されている富士通ゼネラルと日本電気の42インチPDPテレビの仕様をみてみよう。
表示サイズは共に幅約92cmX高さ52cm,対角106cm弱で、アスペクト比は16:9のワイド型である。
画素数は850強×480ドットで、解像度としてはVGAクラスとなり、表示色は1,677万色と、フルカラーを実現している。
PDPは大型かつ薄型のディスプレイであるが、日本電気のPDPテレビの厚さは9.9cmと、これまで目標とされていた10cmを下回っている。
また、質量は40kg前後、消費電力は300ワット強〜450ワットと、今後引下げることが求められる。
価格は現在120万円と高価であるが、PDPメーカーは早期に1インチ当たり1万円に引下げることを目標としている。
富士通、日本電気に続き、パイオニアや日立製作所、三菱電機もPDPテレビの量産を急いでいる。
パイオニアは、富士通、日本電気とは異なり、アスペクト比4:3の40インチPDPを生産する。
これは、4:3のディスプレイが圧倒的シェアを有する米国市場での普及をまず狙うためといわれる。
また同社のPDPは400Cd/uと輝度が高いのが特徴である。
一方、日立製作所は、アスペクト比16:9のワイド型40インチPDPテレビを生産する予定だが、これに加え、25インチの解像度XGA(1,024×768ドット)の高精細タイプの25インチPDPを供給し、独自性を出す考えである。
近年、ディスプレイの携帯化ニーズに応えるものとして、LCDが応用範囲を拡大してきた。
また95年には、LCDのリアプロジェクションテレビが発売され、96年は「モニタ元年」といわれるように、デスクトップパソコン用にLCDモニタが製品化されるなど、LCDの据置型用途への展開が始まっている。
デスクトップパソコン用ディスプレイは通常、「モニタ」と呼ばれるので、ここでもこれに従う。
大型ディスプレイは、複数の人が同時に見ることを前提とすることが多く、広視野角が求められる。
これに対し、従来のLCDは一般に視野角が狭く、公共用ディスプレイには応用しにくいと考えられていた(ただし、95年より液晶材料や駆動の工夫、あるいは専用フィルム等により、広視野角化技術が開発、実用化されてきている)。
一方、PDPは、据置での用途を中心に、大型で視野角が広く、しかもCRTよりも薄型・軽量なディスプレイとして期待が高まっている。
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